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沖縄翻訳セミナー第三回 沖縄翻訳セミナー まとめ

■【英日】翻訳入門ワークショップ

今回のセミナーでは午後から【英日】翻訳入門ワークショップと題して、英日翻訳のキーポイントを三点に絞り、参加者の皆さんと数多くの演習問題に取り組みました。翻訳技術と経験に若干の差が見られ、一部の参加者にとっては少し難しい内容になった感も否めませんが、このワークショップを通して翻訳の難しさと楽しさを知ってもらえたらこの上嬉しいことはありません。(私は難しいからこそ楽しい、と思います)

さて、今回のワークショップでカバーしたトピックは以下の三点でした。 簡単にまとめます。

沖縄翻訳セミナー 無生物主語無生物主語の構文

英語と日本語の表現・発想の違いが最も鋭角的に表れる構文の一つが無生物主語の構文です。その多くは success, failure, passion のような抽象名詞です。

基本的アプローチとしてはまず無生物主語の名詞を副詞節(副詞節=時間や理由、対照、条件などを表現する節)に読みほどき、原文では目的語になっている人間を主語に置き換え、その人間の立場から状況を捉えなおします。

   
英文 A few hours' talk should enable them to reach an agreement.
訳文 数時間話し合えば、彼らは合意に至ることだろう。

沖縄翻訳セミナー 関係代名詞関係代名詞に挑む

これも英語と日本語の構造の違いが生む難問です。そのまま訳すと醜い日本語になることが多いのですが、ベテラン翻訳者もうっかりしているとミスを犯してしまうことが少なくありません。

基本的アプローチとしては、まずいったん切って解体し、日本語の論理で組み立て直すことです。日本語の論理については翻訳以前の問題なので、市販の文章読本などで学習することが必要です。時には補充訳も必要(というか、補充訳のキレで翻訳者の技術が分かるといっても過言ではありません。)

   
英文 She solved in five minutes a problem that I had struggled with for 2 hours.
訳文 (althoughで補って) 問題を解くのに私は2時間も苦しんだが、彼女は5分で片付けてしまった。

沖縄翻訳セミナー 受動態受動態の処理

英語に比べて日本語には受動的表現はかなり少なく、それゆえ受動態の処理は駆け出しの翻訳者の多くを悩ませます。確かに受身のままにしておいた方が味がある文章も中にはありますが、基本的には受身を避け、能動態で訳すことで訳質は安定します。

覚えてほしいのは、どんな文章も基本的には能動態で表現できるということです。あとは文章の流れやムード、美しさの問題になるのですが、これは当然のことながら一日で習得することはできません。たくさんの日本語に触れることが大事です。

   
英文 This theory is now accepted as true by all scientists.
訳文 この説は、現在ではすべての科学者が真理と認めている。

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東京から駆けつけた
JAT理事の岩田香さん

講義室の後方から
左から:
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