第十二回 かりゆし翻訳講座 「総合演習」
講座課題
■最優秀賞
最優秀賞の選定は、まず受講者が本人以外の作品で最も優れていると感じた訳に投票し、最低一票の支持を得た訳の中から講師が最優秀賞を決定しました。
最優秀翻訳者のHさんには5,000円分のアマゾンギフト券を贈呈いたします。
はじめに
本書は、良い英語、すなわち、通じるだけでなく英語として自然な文章を書きたいと思っている方のために書かれています。コミュニケーションスキルといえば、読む、書く、聞く、そして話すことの4つですが、本書は書くこと(ライティ
ング)に焦点を当てています。4つのスキルのうち、最も難しいスキルです。
ライティングは、少なくともビジネスにおいては4つのスキルのうち最も重要と いってもいいかもしれません。交渉や契約といったフォーマルかつ重要な場面で
は、「書面で」というのは必須の条件です。さらに、電話で話す場合とは異なり、何かを書く場合、それは永久に残る記録となります。つまり、書かれた間違いは、消えてなくなりはしないということです。会話の中であれば、相手の反応を
見たり、相手の理解度を確認することもできるでしょう。一方、書面で作成された文書の場合、確認に時間がかかるので不安な状態で過ごさねばなりません。
しかし、ライティングには利点もあります。時間はかかるかもしれませんが、間 違いや誤解を避けるため、相手に送付する前に文章を見直し、リライトすること
ができます。また、書きかけの文章であっても、書いた内容を読み直し、チェッ クすることが可能です。 これはもちろん、会話では不可能なことです。
本書は、英語のライティングスキルを向上させるために必要なこと、すなわち文 法、語法および句読点についての詳細な説明と具体的な例をあげています。文法理解は正確な英語を書くために欠かすことのできない条件です。適切なライテ
ィングは、まず適切な文法に始まらなくてはなりません。語法というのは、文法 ではカバーされない細かな事項をいい、ネイティブが無意識に身に着けている感覚ともいえるものです。ニュアンスの違いや隠された意味、さらには一見正確な
ようでいてネイティブが使用することのない用法、その他様々なことがこれに含 まれます。句読点のセクションでは、明確かつ簡潔な英語に必要となる、英語で用いられる記号や句読点に関する規則をお教えします。
本書は、読者が簡単なレターや電子メール、ビジネス文書その他様々な形式の英 語の文章を作成する際のお役に立ちたいと考えています。本書の目的は、読者が
間違いを犯さないようにすることではありますが、間違うことを恐れて書くこと 自体を避けることのないようにと願っています。結局のところ、ライティングスキルを向上させる一番の方法は、たくさんの文章を書いてたくさん間違うことな
のです。もっといい方法があるかもしれないと常に心に留めながら。
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